グッチとは?

皆さんもご存知かとは思いますが、グッチはイタリア発の世界的ラグジュアリーブランドです。創設者のグッチオ・グッチが、1921年にフィレンツェにレザーグッズ専門のファクトリーとショップをオープンしたことがきっかけで同ブランドははじまりました。その後、1950年代に、グッチは乗馬からインスピレーション受け、鞍の腹帯に由来するグリーンとレッドの特徴的なストライプ模様を発案し、後々このマークは、『ウェブライン』として長年愛される存在となります。

さらに1960年代半ばには、Gロゴを2つ重ねたマークを生み出し、それが新たなグッチのシンボルマークとしても認知されるようになりました。1970年代に入ると、アパレルやフレグランス類も手掛けるようになり、ますますブランドとしての幅を広げていくようになります。近年、クリエイティブ・ディレクターの交代により、ますますブランド自体としての魅力が深まっていることでも注目されているグッチ、今後のコレクションも目が離せないですよね。

バッグコレクション1》オールドグッチ

1980年代頃までにグッチ一族の手によって発表されていた同ブランドのコレクションのことを指します。いわゆるヴィンテージ品やプレミア品のような位置づけですね。アンティークかつクラシカルなデザインが目を惹くこのラインは、近年、若い世代からも非常に人気が高く、シェリーラインなどオールドグッチの要素を取り入れたデザインのアイテムが最新コレクションでも多く発表されています。

イタリアの猪を使用したピグスキンをはじめ、カーフなどのレザー製やナイロン製など、その当時の『素材』にこだわった味のある雰囲気が特徴的です。リバイバルしたコレクションも現代と当時の良さを融合した魅力あふれるアイテムばかりですが、どうしても本物のオールドグッチに触れたいという方は、お近くのヴィンテージショップなどを覗いてみて下さいね。

バッグコレクション2》ジャッキーライン

ジャッキーラインは、元アメリカ大統領の妻であるJ.F.ジャックリーン・ケネディが同モデルを愛用していたことが由来となり、彼女の愛称で親しまれるようになりました。また、四角い金具が特徴的なこのモデルは、キャリアウーマンのような大人の女性にとって、実用性と上品さを兼ね備えたパーフェクトなバッグとして認識されるようになっていきました。

その後、1990年代には、円筒型の金具が印象的な「ニュージャッキーライン」も登場しました。ジャッキーの持つクラシカルなテイストの中に、現代的でグラマラスな魅力が詰め込まれたその新しいモデルは、発表と同時に大きな話題を集めました。この新ラインには、伝統的な職人の『技』を表現するという意味合いも込められており、すべてハンドメイドで作り上げられています。1点完成させるのに少なくとも7時間、素材によっては13時間近くを要するほどの繊細で丁寧な美しさを感じることが出来ます。

バッグコレクション3》バンブーライン

皮革を使用するのが難しい第二次世界大戦期に考えだされた、ハンドルに竹を使用したラインのことを指します。そもそも、竹をバッグに使うというアイデア自体が当時としては異例なことではありましたが、それ以上に、フォーマルでスタイリッシュな印象が強い同ブランドのバッグラインの中で、バンブーバッグのゆるやかなフォルムは、非常に目を惹くものでもありました。

そのミスマッチな印象の虜になるひとが多く、ケリーバッグで有名なモナコ公国妃・グレース・ケリーやエリザベス・テイラーなど世界中のセレブたちがこぞって愛用するようになっていき、同ラインはグッチの人気ラインとして一般にも認知されるようになります。

そんな中で1990年、モダンな仕様に作り替えたバンブーバッグコレクションが発表されます。これによってバンブーラインは再び注目を浴びるようになり、リバイバルヒットを果たします。現在も、現代的な要素を取り入れたバンブーコレクションを、サイズやフォルム、カラーなどを変えながら、毎年発表するなど、グッチのアイコン的存在として愛され続けています。

バッグコレクション4》グッチシマ

グッチシマは、カーフレザーのみを素材に使用しており、エンボス加工によって、同ブランドのシグネチャーである「GG」マークを全体に施したラインです。高度な技術を用いた伝統的な製法で作られながらも、そのカラーバリエーションの豊富さなど、これまでにはなかった新しいスタイルを提案する今、注目のラインと言われています。

このラインが登場したのは2005年と比較的最近で、キャンバスのイメージが強かった「GG」マークの印象をよりラグジュアリーなものへと変化させました。グッチシマ(Guccissima)の「issima」というのは、イタリア語で「最高級」を意味する単語であり、その名の通り、最高級のレザーを使用したラインがこのコレクションになっています。

バッグコレクション5》プリンシーライン

2か所のリボン型の結び紐が印象的なラインのことを指します。比較的落ち着きでクールなデザインが多いグッチのバッグコレクションの中で、女性らしさを引き立てるフェミニンなアイテムであるとして、非常に人気が高いシリーズです。リボンの素材には、シェリーラインのようなグッチ特有のストライプパターンや、バッグと同素材のカーフレザーなどを用いたものがあります。

まとめ

グッチの人気バッグコレクションいかがだったでしょうか?古き良きアイコンシリーズやレトロ感あふれる最新コレクションなど、どんなファッションにもマッチしてくれるグッチのバッグたちは、女性の永遠の憧れですよね。自分の良さを深めてくれる、そんな素敵なバッグに皆さんが出会えますように。