ヴィンテージアパレルって何?

そもそもヴィンテージアパレルとは、どういったものを指すのか、明確に分かっている方は少ないかと思います。「vintage」という英語は、一般に「古く値打ちのあるもの」という意味ですが、中でも良く耳にするのは、ワインの当たり年などの意味だと思います。「vintage wine」なんてよく言いますよね。一方、ファッション界での「vintage」は、その当時のデザイナーやクリエイターが生み出した、良質で上等なファッションを指しています。ただ実際、「vintage」と「used(古着)」のはっきりとした違いって難しいですよね。最近では、「vintage古着」というジャンルもあるようで、ますますその境目は複雑化しているようです。

ちなみに「used(古着)」は、一度誰かの手に渡ったものなど、中古衣料全体を指す言葉として認識されています。一方、「vintage」とは、そのused品(古着)の中でも、ある程度の歴史と質を兼ね備えた品のことを指しています。ある意味、「一点もの」というイメージが当てはまるかもしれませんね。その他にも、保存状態が極めて良好であることも、「vintage」として認められるポイントのひとつになっているようです。「used(古着)」は、最新のコレクションのものでも、1度人が着用してしまうとそのカテゴリに入ってしまうので、年代物である「vintage」と大きく違うのは、そこかもしれませんね。そのアイテムにどれだけの歴史があるのか、というのが「vintage」なのかどうかを見極めるうえで大切になってくるようです。

最近、ヴィンテージアパレルの人気がさらに高まってきているようで、ニューヨークやロンドン、パリなどの有名都市でもあまり出会うことが出来なくなっているようです。国内では、基本的に、ヴィンテージショップに足繁く通わなければ、なかなか手に入れることは難しいとされています。オークションやネットショッピングなどという手もありますが、ヴィンテージアパレルは、自分の目で見て、触れて、その状態を確認することも重要なポイントなので、「どうしてもそのデザインじゃないと…」などという場合以外は、出来るだけ避けた方がベターです。自分の足で見つけたアイテムには、想像以上の愛着が湧きますよ!そういう点も「vintage」ならではの良さですよね。

ヴィンテージアパレルの魅力って?

「vintage」と「used(古着)」の違いについて、少し知って頂いたところで、その魅力についてもお話していきたいと思います。先ほど、「vintage」は、月日が経ち歴史があるもの、と説明しましたが、もちろん古ければ古いほど良いという訳ではありません。その当時としては、斬新なデザインや貴重な素材、当時のトレンドを感じることが出来る雰囲気など、「vintage」ならではの良さを感じるアイテムこそが、真のヴィンテージアパレルと言えるでしょう。例えば、現代ではもう再現の難しい縫製技術や、手に入れることが出来ない素材などを用いたアイテムであれば、さらに「vintage」としての価値は上がっていきます。こういった至極の一品に出会えるのが、ヴィンテージアパレルを探す楽しみのひとつではないでしょうか。

ヴィンテージアパレルは、最近のお洋服のように大量生産によってまとめて作られているものではなく、1つ1つ手作業で丁寧に作られているものが多いため、ハンドメイドやオートクチュールならではの風合いを直に感じることが出来ます。人の温かみを感じるアイテムってとても素敵ですよね。細部にまで詰まったこだわりをじっくりと眺めるのも、ヴィンテージアパレルを楽しむ方法のひとつですよ。

コーディネートに深みが出る

また、ヴィンテージアパレルは、それを一点加えるだけで、コーディネートに深みを出してくれるのも大きな魅力のひとつです。ヴィンテージアパレルには、細部にまで当時のトレンドが落とし込まれているため、誰でも手軽にその年代のおしゃれを楽しむことが出来るのです。「vintage」品の中では、アパレル以外にもバッグやアクセサリー、腕時計などの人気が高く、ショップなどで見かける機会も多くなっています。ただ、「vintage」の良さを存分に楽しむには、その取り扱いが難しいというデメリットも考える必要があります。いくら保存状態が良いものでも、ある程度の経年劣化は覚悟しなければなりません。その劣化度合いも含めて、「vintage」の味と感じることが出来る人も中にいらっしゃるようです。アイテムにもよりますが、ほつれや型崩れ、色落ちしやすい状態になっているものも多いため、購入後の保管法には十分に気を付けてほしいです。自分の気に入ったアイテムを末永く使っていくためにも、ここだけは是非覚えていてくださいね。

まとめ

ヴィンテージアパレルの魅力、十分に分かって頂けたでしょうか?定義が曖昧な部分もありますが、「ホンモノ」に出会えた時の感動を是非とも皆さんにも味わってほしいなと思います。今季は特に、クラシックなテイストのファッションがトレンドなので、ヴィンテージアパレルに挑戦するにはもってこいです。過去のものと現在のものをMIXすることで、また新たなファッションの一面を垣間見ることが出来るように思います。自分自身のコーディネートの幅を広げたいという人にも、是非この良さを味わってほしいですね。これを機に、自分だけのベストアイテムを探してみませんか?