クロコダイル(ワニ革)バッグ

クロコダイルとは、イリエワニ、ナイルワニなどのワニ革のことを言います。他にもワニの種類で言うと、アリゲーターやカイマンワニなども有名ですね。

ワニ革というとゴツゴツとしたウロコで覆われた独特の風合いのバッグを連想する方が多いです。ですが、ワニ革には数種類あるほか、美しいと言われる配列や、ウロコの大きさ、お腹と背中のカットの仕方などによって区別がされており、それにより価格も変動してきます。綺麗な配列なものはそれだけ美しい仕上がりとなるため高価です。

クロコダイルの種類と特徴 その①スモールクロコ

クロコダイルの中でも最上級のスモールクロコは高級品とされているワニ革です。主に、東南アジアやパプアニューギニア、オーストラリアなどで生息しているのですが、現在では養殖として育てられているのが一般的となっています。

ウロコの配列がほかの種類よりも細かくなっており、1列のウロコの数が31~35列になることが基準とされています。このような細かい配列になるものは少なく、希少価値の高いワニ革と言えるでしょう。

その②ナイルクロコ

ナイルクロコは一般的なワニ革なので街中でもよく出回っている種類とされています。比較的手に入りやすくメジャーなものと言えるでしょう。

ウロコの形としてはスモールクロコとラージクロコの中間で綺麗な長方形型になっているのが特徴的です。脇腹の部分が狭く、玉斑があまり丸くありません。すぐに背側になっているのもポイントです。アフリカ原産でヨーロッパを中心に需要が増加傾向にあります。学名は「ニロカティス」と呼ばれています。

その③ラージクロコ

ニューギニアワニとも言われるラージクロコの生息地はパプアニューギニア、インドネシアなどの淡水や沼や川となっています。スモールクロコと比べるとウロコの大きさは大きく配列は24~32列となっており、学名は「ノヴァギニア」と呼ばれています。

ウロコが大きめで正方形に近くやや横の配列が少ないのが特徴的ですね。こちらも高級なワニ革で、品質のいいものとなっています。

その④シャムクロコ

タイで養殖されている種類で日本への輸入量も多くなっています。

ウロコの大きさはスモールコロコに比べるとやや大きいですね。配列は30~34列くらいとされています。ワキ腹にかけてのウロコのサイズが明確ではっきりしているのが特徴となっています。

肚ワニと背ワニの違い

ワニのお腹と背中の革はどちらをメインにしてバッグを仕上げるかによって風合いが変わります。

まず、ワニの肚のウロコを活かすために背中部分を割いて制作する手法ですが、実はこちらの方が近年では増加傾向に見られます。センター取りとも言われており、特に、中心の四角いウロコ部分を竹腑、ワキ腹付近の丸いウロコを玉腑と呼んでいます。そして、ベベクロコと言われる細かく均等なシボがある肚ワニが高級とされていて価値が高くなっています。

背ワニは、背中部分を活かした手法になっていて背中のワニの革がインパクトがありファンには人気の仕上がりとなります。

革の加工の種類その①目地染め

目地染めと呼ばれる革の染め方は、通常の染色をしたクロコダイルの革の上に濃い色をのせ、丁寧に手作業で色を落とし、その際に目地部分だけを色が残るように仕上げたものを言います。

その中でホワイトカラーをベースにしたものをバニラ染めと呼んでいます。

革の加工の種類その②マット

表面に光沢を出さないマット仕上げや適度に光沢を出すハーフマット仕上げは、コットンのバフで革の表面を摩擦していきます。表面に塗る艶材の種類によってどのような仕上がりになるかが変わってくるのです。

どちらも原皮やなめし、仕上げの品質が良くないと最高級と言われるバッグには仕上がりません。それだけ、バッグ一つ一つには職人の技術が込められているのです。

革の加工の種類その③シャイニング

表面に艶を出すシャイニング仕上げには特殊加工が施されます。染色後にワニ革の表面に艶材を塗っていくのですが、この艶材も企業によって様々なものを扱っており、品質にも影響してきます。じっくり時間をかけて革の表面に塗っていくことで、表面に熱を加えたときの発色が大きく異なります。

その後、グレージングマシンと言われるもので革の表面に摩擦熱を加えたとき、艶やかな光沢に仕上がります。この工程全てを終わらせるのには3ヶ月もの月日が費やされるという職人の手間暇が感じられます。

革の加工の種類その④ヒマラヤ

クロコダイルバッグがいかに希少価値の高いのか、そして魅力は伝わりましたでしょうか。是非選ぶときの参考にしてみて下さい。

いかがでしたか?

クロコダイルバッグがいかに希少価値の高いのか、そして魅力は伝わりましたでしょうか。是非選ぶときの参考にしてみて下さい。